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2020'05.26 (Tue)

FREERIDE WORLD TOUR2020


FWQ (FREERIDE WORLD QUALEFIER) が終わり、さっそく翌日からFREERIDE WORLD TOURのはじまりです。

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@オープニングセレモニー  /Thank you photo by Keiji Tajima san


何年も前から映像で見ていた世界最高峰のフリーライドの大会。
一日目のミーティングではトッププロスキーヤーのタナーやJones Snowboardのサミー、ほかにもスキー・スノーボードのトップライダーが集まっていました。

大会の行われる斜面や、注意点、スケジュールなどなど。

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FWTを転戦できるようになるには、世界各国で行われるFWQを転戦しその中でも成績と実力が認められたライダーであること。
ここに来るまで懸命に取り組んできたライダーのみんなから「Welcome!」と声をかけてもらって
(あぁ、この舞台に来れたんだ)、と思うと嬉しい反面すごく気が引き締まりました。


より良いコンディションで大会を行うためFWQよりもより長い期間が設けられているFWT。
翌日から斜面のチェックとFWTライダーに向けた雪崩講習が始まりです。



斜面チェックから緊張感のある空気。
いつもバックカントリーへ行くときは、山をよく知る信頼するスノーボードの大先輩たちと一緒に滑ることがほとんどです。
今回はひとり。
すこし心細くもあり緊張もあったけど、尊敬する師匠たちの背中と山に学ばせてもらいながら、汗と鼻水垂らして情熱をもって
ここ白馬の山々で滑ってきた時間が背中を押してくれました。

場所は私も初めての斜面。不安定な天気が続いていたこともあり、風を受けたりしている影響で難しそうな雪。
ゆっくり、じっくり見て。ライン選びはすごく重要。
自分にしか決められないライン(道)。

 (安全に自分のスキルにあったラインであることはもちろん)
悩んだときは、わくわくするラインを選ぶ。


その後は雪崩講習会。何度でも勉強です。

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白馬の山々は世界から雪山を愛する人が訪れるほど雄大な山々です。斜度もあるしゴリゴリの地形、一晩で降る雪の量は世界から見てもすごく多いそう。雪崩ももちろん起こります。
険しくもありますが、美しくもあり、胸の奥から熱くなる。沢山のことを教えてくれる場所です。

謙虚で在ることの大切さも白馬に来てより一層学んだことでした。

はるか昔から大切にされてきた山々。
みんなリスペクト(敬意)の気持ちをもって真剣に学びます。

雪崩講習会もすべて英語、山での専門用語も多いのでその部分でもすごく勉強になりました。



大会当日まで毎晩ミーティング。
大会は一週間の期間の中で、良いコンディションの日に開催されます。常に緊張感のある毎日に、なにより心も鍛えられた。


そしていよいよ、大会の日。
この日もゴンドラで登りながらみた朝日がとってもきれいでした。


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ちなみに胸がじーんとくるような綺麗な景色と出逢うときっていうのは

「あなたを応援していますよ」 とか、「皆がついていますよ」

っていう天からの応援でもあるそうです。そんなことを思い出しながら、山の上へ登っていきました。


ここへ来るまでの、この数日間はすごく長く感じられた。濃い数日間。


コーチが居たり、仲間が居たりする他のライダーとは違い、ひとりの戦いだった自分。
シリアスな空気に実はすこし弱気になったときもあったのですが、清々しい気持ちでこの日を迎えることが出来ました。

そう思えたのは、出場が決まりここに至るまでに、沢山の応援があったからこそ。
こんなにもパワーをもらえるものなんだと改めて感じました。

大会当日は沢山のギャラリーの方々に何台ものカメラ、明るい雰囲気。素晴らしい雪山。
こんな場所で滑るんだと
胸いっぱいの幸せな気持ちと嬉しい気持ち、心地いい緊張感でスタートのときがやってきました。

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皆の応援してくれる声が沢山聞こえて、ビンビンに感じれて、それが何よりうれしかったです。
(対斜の47側から見てくれている方たちもいてくれた!)



ライン選びは前日まで考えていたのですが、この大きな斜面で一番のびのび滑ろう、そんなラインにしました。

風に叩かれて難しそうに見えた雪は思っていた以上に、良い雪。

気持ちよかった!あっという間のランでした。

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そして結果は、、、、


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4位!



表彰台へは及ばずでした。

やっぱり悔しい!でもすごく楽しかった、気持ちよく滑れました。


悔しい気持ちもありますが今の自分を受け止めて。自分の課題も見えたしこれからさらに前進していく糧にしよう。

発見も気づきも沢山ありました。


周りの空気(みたいなもの)がどうであろうとも、まずは自分、自分の感覚を信じること。

もっともっと自分を信じていいんだな、と。


普段滑るときも思っていることなのですが、
どんなコンディションでも楽しめる自分で居れたら、自然とスノーボードのスキルも磨かれていくはず と思っていて。
雪が良い日も、修行のような難しい日もひとりでもガンガン滑って特訓していたのが少しずつ身になってきているのは嬉しい気づきでした。

あとはライン選び、フリーライドの大会ならでの魅せ方、遊び、判断力、山での滑り、もっともっと磨いていかなければ!


以前は、まだまだだなって落ち込むことも多々あったけれど
今は まだまだやれるぞ、って可能性も感じて
”もっともっと上げていこう” そう思えました。


前はスノーボードで、しかも自然の雪山バックカントリーで競うことに少し疑問を抱いていました。
というのも点数をつけたり評価することが出来るのかということと、点数や勝ち負けをつけるものでもないと思ってたから。
けれど今回FWTを終えて、誰かと競うのではなく、やっぱりいつだって自分との勝負でしかないんだなぁとも再確認しました。
たくさんの発見も学びも、ただただ滑りに熱くなるこの瞬間も。
ここでしかなった発見や世界中の素敵な滑り手たちとの出逢いも。
そしてなにより、見てくれている人たちが喜んでくれる。楽しんでくれる。ワクワクしてくれる。
それがすごくすごく嬉しくて。なんだかいいなって。


今ではやる気まんまんで、もっともっと世界に挑戦してみよう、そう思っています。


FREERIDE WORLD TOUR チームのプロフェッショナルで良い雰囲気の仕事ぶりも素晴らしくて。
また皆と会いたい、一緒にスノーボードしたい。



自分のスノーボードで、こんなにも沢山の人たちが喜んでくれたり、笑顔になってくれたり。
わくわくするようなそんな気持ちになってくれたり。
世界配信されてからは海外からも沢山の嬉しいメッセージが届いたりもしました。

見てくれていた方たちから 「かっこよかった!」 とか 「見ていてめちゃめちゃ上がったよ」 とか「楽しかったー!」
そんな言葉の数々がすっごく嬉しかったです。
自分の愛するスノーボードが、スノーボードを通してみてきた景色が、ほんの少しでもどこかで誰かの気持ちを明るくしたり、背中を押したり、胸の奥からじーんとくるようなそんな素晴らしい景色と出逢うきっかけになれるのならこんなに嬉しいことはないのです。

まだまだがんばります



FWTを終えてからのスノーボードも変化があって。この大会があったから今シーズンもより良いシーズンを過ごすことが出来ました。


地元九州はもちろん、日本中から、海外から沢山の温かい応援。すごく力をもらいました。
ありがとうございます。

改めてこうして支えられてスノーボードが出来ているんだと再確認。
心から感謝の気持ちでいっぱいです。


大会の様子はこちらからどうぞ!

COMPETITION BROADCAST
1:18:39~ スノーボード女子、一番出走です!
FREERIDE WORLD TOUR 2020


まだまだこれからも道はつづく。
次はもっといい滑りを魅せれるよう精進だ!
ありがとうございました!!

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22:40  |  加藤彩也香  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

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